介護職 転職

介護はプロと制度にまかせましょう

 

介護が必要になれば、プロと制度をフル活用しましょう。「介護は身内がするもの」「親の介護は子どもがするもの」。介護保険制度があるのに、未だに家族が負担を掛け合うことが当然と言う考えが一般的です。

 

私の仕事は看護師です。両親は「娘さんが看護師さんなら、老後を見てもらえて安心ね」と言われるんだそうです。娘の私は全く両親を介護しようとは考えていません。介護が必要になった両親のために、私の生活を変えるつもりはありません。これを言うと大変冷たく思われるんですが、別にいいんです。

 

今は介護保険という制度があり、介護というサービスがありますから、自分が仕事を辞めて生活が苦しい状態での介護は絶対にしません。絶対にみなさん誤解していらっしゃるのが、仕事で身内の世話をすると親身になっていいということです。いえいえ、そんなことはありません。身内でしかも無償で介護するのは絶対できません。他人だから、仕事でお金がもらえるから丁寧に接することができるんです。

 

両親に介護保険のことを聞かれただけでも「区役所に行って聞いてきて、それからわからないことを聞いて」と腹立たしくなりました。聞かれるだけでこうなんですよ、実際身体介護になるともっと腹立たしくなるでしょう。

 

経済的に余裕がある方は、よく介護付き有料老人ホームを利用していらっしゃいます。
自分の家族・自分の仕事を考えると、とても親の介護はできないと判断されます。お値段は張りますが、全部面倒を見てもらえる施設を探して入居費用は親の年金とある程度自分が負担してまかなっていらっしゃいます。

 

「お金で親の介護を他人に頼むのは冷たい、親子関係がうまく行ってない証拠」「親の介護は子供が責任持ってするもの」などと正論をおっしゃる方がいらっしゃいます。ですが、親の介護が無理な状態で引き取っても、虐待になるだけなんです。暴力だけが虐待じゃない、介護放棄も虐待です。

 

忙しいから、と何もしなければ虐待になるんですよ。そんな悲劇が起こるくらいなら、お金で介護を解決するのも方法の一つです。親に対する愛や憎しみなどという感情ではありません。子どもにだって生活があるんです。

 

仕事や育児があるんです。それに介護の負担までかかると、愛情も何も吹き飛びます。おまけに親から暴言吐かれて泣き言を言われるのが24時間・365日続けば、介護疲れして子どもの社会生活が破綻するのは火を見るより明らかです。

 

お金があるなら、介護付き有料老人ホームを利用するもよし、ヘルパーさんを個人で契約してもよしです。お金がないなら、ケアマネージャーさんや地域包括支援センターや区役所に相談しましょう。介護する側が疲れ果てて虐待をするくらいなら、世の中の意見は無視して介護のプロと介護制度をフル活用しましょう。悲劇を起こさないためにも、家族で介護の負担を抱え込まないことです。